愛する2人へ
いつか、これを読むことはあるでしょうか?
ママがここを覚えていて見つけてくれて、そしてこれを見せると判断するという壁はとても高く感じます。
それでも贖罪になんて到底ならないけれど、今直接謝れない君たちに伝えたいことを書き残します。
お姉ちゃんが3歳の誕生日、おばあちゃん家でお祝いしたよね。
その頃からパパとママは喧嘩をしていました。
原因は全部パパです。
パパはいつも自分に自信が無かったり自分にどこか不満を持ったりしていました。
ママはそんなパパを一生懸命支えてくれていました。
パパはママがそういう風にしてくれていることに慣れてしまってママのことを支えてあげることをしなくなっていました。
お互い支えてあげられないときでも、一緒に頑張らなきゃいけないのに自分は頑張ってると言い聞かせたくてママより自分の方が頑張ってると思おうとしました。
ママはとても強い人です。
君たちを産んだ時も、パパが仕事ばかりでママに君たちのお世話を任せきりの時も悩みながらすごく頑張っていました。
パパはそれを分かっていたはずなのにママにすごいと思われたくて自分の方が頑張ってると見せるのに必死でした。
そのせいでママばかりが苦しいことや辛いことを我慢することになり、パパはそんなママを助けてあげるんだと勘違いしていました。
ママが苦しかったり辛かったりするのはパパのせいなのに、助けるなんておかしいよね。
ママの苦しいことや辛いことをできるだけなくしてあげられるのはパパだけだったのにそれにパパは気付けませんでした。
解決しきれないことでも一緒に苦しんだり一緒に辛いのを乗り越えたりしなきゃいけないのにパパはそれができませんでした。
そんなパパだから、ママはガマンできなくなりました。
だから悪いのはパパです。
ママは君たちが素直に優しく大きくなるためにもパパが近くにいると、君たちもガマンしなきゃいけなくなると思って君たちのためにパパとさよならすることに決めました。
パパはママにさよならすると言われてやっと自分の弱いところや直さなきゃいけないところに気付きました。
でももうママには届きませんでした。
ママは頑張って頑張って頑張って、さよならを決めたので今度はパパが頑張ってママが決めたことを大事にする番だと思います。
ママにガマンばかりさせたので、今度はパパが本当は1番嫌なことをガマンする番になったんだと思います。
そのせいで君たちにも寂しい思いや悲しい思いをさせなきゃいけなくなりました。
それも全部パパがズルをしてきたからです。
ごめんなさい。
君たちにお願いします。
ママを決して責めないでください。
パパの分もママを支えてください。
ママと一緒に幸せになってください。
大好きな人ができたら、その人と一緒にいられる幸せをちゃんと受け止めてください。
大好きな人と一緒にいるために、自分を知ってもらうことより相手を一生懸命知ろうとしてください。
パパはいつまでも、ママのことも君たち2人のことも心から愛しています。
産まれてきてくれてありがとう。
本当にごめんなさい。
パパより。