ぼくの時間は進まない

自分らしさ

たくさん悩んだ。たくさんもがいた。たくさん考えて、たくさん自分を否定して、たくさん迷った。たどり着く大抵のところには「自分を大切に」とか「自分らしく」と書いてある。それを見失ってるからこうなっているのにと、そんなことさえできない自分に腹が…

みんなに会いたい

大晦日の夕方まで働き、新年の滅多に無い連休を過ごし、環境が変わった仕事をまたしだした。変わらない日常が広がっている中に妻も子供たちもいない。やらなければいけないことはやるし、全てに前向きになれないということはないがどこかにぽっかりと穴が空…

愛する2人へ

いつか、これを読むことはあるでしょうか?ママがここを覚えていて見つけてくれて、そしてこれを見せると判断するという壁はとても高く感じます。それでも贖罪になんて到底ならないけれど、今直接謝れない君たちに伝えたいことを書き残します。お姉ちゃんが3…

2歳になったきみへ

昨日、ささやかだけどきみのバースデーパーティをしました。 ママが飾りつけの風船やケーキを選んで、パパが撮影のセッティングをしてプレゼントに買ったおもちゃのキッチンをバックにきみがケーキを一心不乱に食べているのをかわいいかわいいと言いながらひ…

メモに残してあった散文

「心地よい非力さを実感する」 たった1年8ヶ月前には感情を表情に出すことさえ出来ず生きることで精一杯だった命が寝返りをし、自力で移動することを覚え、二本足で立ち、言葉という概念を理解し、踊り、歌い、泣き、笑う。 寂しがり、求め、喜び、学ぶ。 そし…

息子と娘と妻とぼく

とてもとても変則的な出来事から4日と9時間が経ち、それでもなんだかまだ実感に乏しい木曜日。いや、日付をまたいだ2020年4月17日、金曜日の深夜にこれを書いている。 今日、妻と息子が帰ってくる。 世界的に未曾有の感染症に怯えている最中に生まれたぼくの…

家族への想い

10日前くらいからだろうか。 妻の様子がソワソワしているように感じていた。トイレが近いこと、何となく具合が悪いことを気にしているのには気付いていた。 ぼくの中にももしかしたらという思いがよぎっていた。 8月15日。 妻は妊娠検査薬を使った。 失敗し…

妻に捧げる

8月22日、5時28分。3100gの赤ちゃんが産まれた。 今は5時55分。 妻は子宮の収縮の進みが良くないらしく、ちゃんと収縮しないと血が止まらないとのことでまだ処置をしている。 少し前にドラマでそうやって亡くなった人の話をチラ見したので少しだけ不安はよぎ…