2歳になったきみへ
昨日、ささやかだけどきみのバースデーパーティをしました。
ママが飾りつけの風船やケーキを選んで、パパが撮影のセッティングをしてプレゼントに買ったおもちゃのキッチンをバックにきみがケーキを一心不乱に食べているのをかわいいかわいいと言いながらひたすらに写真に撮る催しです。
夜、きみとつっくんが寝てからパパとママはきみのこれまでの写真を見返しては幸せな気持ちに浸りました。
その時にママとも話していたけど、1歳から2歳までの1年間できみはとてつもなく成長して、嬉しい反面もうしなくなったハイハイや、ワンワンやうーたんへの情熱や、まだ前歯が2本しかなかった頃のきみをもう見れないと思うと少しだけ寂しい気持ちにもなります。
きみが1歳から2歳を過ごした2019~2020は新型コロナウイルスというのが世界的に流行し、世の中に色んなダメージや変化をもたらしました。
パパも本当なら家族と自分のために自分のお店を持とうとしていましたが、今も見送っています。
そんな中、きみが1歳8ヶ月くらいの頃につっくんが生まれました。
感染症の影響でママはひとりでつっくんを出産しました。面会も出来なかったので5日間、家族と会えずに1人で頑張りました。
パパは、ママがそういう大仕事を弱音を吐かずにさらっとやってのけることを本当に尊敬しています。
ママがそうやって頑張っている頃。
パパは不安でした。
それまできみはパパと2人で寝ることを拒み、寝る時は必ずママと一緒で、小さな手でママの髪の毛を1束掴み顔や耳や時には足の裏に擦りつけながら寝るという儀式が必要でした。
パパにはきみを1人で寝かしつける自信がこれっぽっちもなく、少しでもママの代わりになれるように、きみが少しでも掴みやすいようにと苦し紛れに髪を伸ばすことまでしました。
ママが入院して1日目の夜。
郡山のばぁばも泊まりに来ている中でパパはきみに「寝るよー」と言い、手を引きベッドへ連れて行こうとしました。
いつもならここで手を振りほどかれ、苦虫を噛み潰したような顔で泣かれ、ママに抱きついていたきみは、むしろパパがびっくりするほど素直に一緒に寝室に行きパパの前髪を掴んで顔に擦りつけながら泣くことも無く寝落ちしました。
それからの5日間。
きみは1度もママがいいと泣き出すこともせず、パパの前髪を掴みながら眠りにつきました。
あの時きみがママがいないことをどう感じていたのかは分からないけれど、ママが頑張ってつっくんを生んでくれたように、きみも頑張ってお姉ちゃんになったんだなと感動しました。
ママがいない間、パパは感染症の影響でその時働いていた店がヒマだったのもありほぼ休みを取ってきみと過ごしました。
何度かトイレにママを呼びにいったことはあったけれど、きみはパパがいる間はパパと笑顔で過ごしてくれて、でもちょっとパパがトイレに行っただけで泣いていました。
きっと、ママがいないのをパパで我慢してくれていたんだなと思います。
ママが入院中、ずっとパパとママがLINEで相談していたことがあります。
ママが退院する時、頑張ってくれたきみがどうやってママとつっくんと対面するのがいいのか一生懸命考えていました。
パパもママも、親を独り占めできなくなったきみがなるべく寂しくないように、変わらずにきみが大事なんだと伝えるためにはどれが最良なのかと必死で考えました。
結局再会して最初に泣いたのはママでしたが。
そしてママが帰ってきてからまたきみはパパと寝るのを全力で拒否るようになりましたが。
そんな家族の一大事を経て、きみはお姉ちゃんになりました。
数字を何となく読めるようになり、おもちゃのキッチンで料理ごっこをし、どこに行くにもドキンちゃんとコキンちゃんのぬいぐるみを握りしめ、アレクサに「アンパンマン体操かけて」と話しかけ、毎日毎日かわいい笑顔と泣き顔と目覚しい成長を見せてくれています。
今、ママは昼間ひとりで、まだ1人でお座りもできないつっくんと果物とコーンフレークばかり食べたがるきみを一生懸命育ててくれています。
パパは自分がお店を持つために、今の職場の感染症でのダメージを取り戻すことが必要なので自分なりに頑張っています。
それもこれも、きみがいつも笑顔で元気にいてくれるおかげです。
ママが入院していた5日間、きみがパパと嫌がらずに寝てくれたこと、パパは一生忘れません。
パパもママもきみと過ごす人生の一日一日がとても幸せです。
いつかこれを読むことがあったらどのタイミングで見ているにせよ、間違いなくこれを書いている今と変わらずにパパもママもきみを愛していて幸せに過ごして欲しいと願っています。
まだまだ始まったばかりのきみの人生。大いに楽しんでください。
そして、ママを大事にしてください。
つっくんとも仲良くしてあげてください。
パパより。